2016年06月14日

テレビ

福山雅治主演 月9ドラマ「ラヴソング」最終話感想。これもハッピーエンドのひとつの形。

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あっという間に全10話を終えたドラマ「ラヴソング」。
 
最終話は時間拡大もなく、いろいろと話を詰め込んでいたのでとにかく展開が早すぎました。
結婚式が気付いたら終わってて、さくらの手術の描写もサクッと終わって、いきなり逃げ出して(さくらが逃げ出す展開は未だによくわかりません)、2年後になるという盛りだくさんな最終話。
個人的にエンディングは良かったと思っている「ラヴソング」最終話の気になったことを書きたいと思います。
※あくまで感想です

 
 
⇒ラヴソング各話の感想はこちらから
 
 

最終話でついに福山が歌った!そしたら菅田も歌った!

 
 

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「ラヴソング」ではヒロインさくら(藤原さん)の歌声が響くことはあっても、神代(福山さん)はギターをかき鳴らすばかりでその歌声を披露することはありませんでした。
 
が、最終話で遂に歌声解禁です。
 
手術を拒みだしたさくらを勇気づける為に、さくらが神代にはじめて歌った曲「500マイル」を今度は神代がさくらに歌います。
 
涙ながらに歌っていました。
最終的には500マイルとはいかないまでも80マイル(約130km)離れた東京と伊豆で生活しているとはつゆ知らずに。
 
やはり本業がミュージシャンの福山さんなので歌唱シーンは抜群の安定感です。
福山さんカッケーとなっていたところ、空一(菅田さん)も別のシーンでドラマ主題歌の「Soup」を歌いだします。
福山さんや宇崎竜童さんをバックになんとも豪華な。
 
ドラマではさくらを一途に思い続けるキャラを演じ散々かっこいいシーンで主役の座を脅かしてきた菅田さん。
最終話では福山さんの本業の音楽にまで侵食してきました。
しかも結構な高音が出ていました。
 
♪「恋のスープを~~~!!」

 
 

「月とオートバイ」のジャケットがシュール

 
 

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物語終盤、2018年1月24日発売(もちろんドラマの中で)のシェリル(Leolaさん)のニューアルバム「月とオートバイ」のポスターが登場します。
 
そのデザインはシェリルがバイクのヘルメットを被って空を見上げているというもの。
かなりシュールです(笑)
売れっ子歌手のジャケットが果たしてこれでいいのだろうか。“オートバイに乗る格好で月を見上げている”、そのまんまじゃないすか。
 
ちなみにこの「月とオートバイ」というタイトルには、神代とさくらの第6話でのエピソードが影響していると思われます。
 
第6話で歌詞作りに行き詰まった神代とさくらは夜の街へ散歩に出かけるのですが、その時のふたりの会話で、“バイクよりもオートバイという響きの方が好き”とさくらが言っていたり、その日はブルームーンの夜だったのですが、英語の「I love you」を夏目漱石が“月が綺麗ですね”と和訳したことを受け、神代がさくらならどのように訳すか尋ねると“好きなもんは好き。”と答えていたりしました。
 
この夜のことをアルバムタイトルや曲の歌詞にしているのだと思います。
神代は作曲だけしているかと思ったら、シェリルが作詞も神代がしていることを示唆する発言をしていますし、“聞いてほしい誰かさんの為だけに作っているんでしょ”ということも言っています。
 
「月とオートバイ」は神代からさくらへの“ラヴソング”だったのかもしれません。

エンディングはこれでよかったのでは

 
 

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シェリルが神代とさくらで作った「好きよ 好きよ 好きよ」をカバーすると言いだし、その許可を得る為、さくらに会いに伊豆まで来た神代。
偶然ストリートライブをしているさくらを発見し近くまで行こうとするも、傍らに空一がいることがわかり立ち止まる。
 
さくらが音楽を続けていることがわかり、弦巻(大谷亮平さん)に電話を入れ、
 
「佐野さんのカバーの話、あれ無しだ。」
「佐野さんな、まだ歌ってんだよ。」
「引退なんかしてない。現役なんだ。」

 
と目に涙を浮かべながら伝え、遠くからさくらを見守る神代。
 


 

そしてエンドロールという流れでした。
 
賛否両論あるエンディングだとは思います。あまりにもあっさりと終わったこともそうですが、神代とさくらがすれ違いを続け、結局一緒になれなかったこと。それに加えて空一とも結局どのような関係なのか分からず終いなこと。
 
あげればいろいろと出てきますが、最終的に神代とさくらが結ばれないエンディングで良かったと思っています。
散々ふたりの年齢差がラブストーリーとしてどうなのかと叩かれ続けてきたので、もしかすると途中で脚本が変わったなんてこともあるのかもしれませんが。
 
夏希(水野美紀さん)との会話で神代はさくらに恋していたと認めていましたが、その気持ちが“付き合いたい”とか“好きだから一緒にいたい”とかそういうものにはどうしても思えません。さくらの歌声・音楽というものがふたりの間にあって成り立つ関係というか、さくらの音楽に恋をしていたというか。
 
だからエンディングでさくらが今でも音楽を続けているとわかった時、自分が恋する音楽が生き続けているとわかった時の神代の表情はあんなにも晴れやかだったのだと思います。
例え、自分がさくらと一緒にいれないとしても“ラヴソング”は歌われ続ける。
これもハッピーエンドのひとつの形なのかもしれません。
 
神代が見せたあの表情には、最後までこのドラマを見て良かったと思わせるだけの説得力がありました。
 
 
 
福山雅治主演の月9ということで、最後まで伸び悩む視聴率のことが取り沙汰されたり、結婚後初のラブストーリーということで福山人気の低迷に無理矢理こじつけられたりと悪い意味での話題性ばかりが注目を集めていたドラマでしたが、外野の声を気にすることなく淡々と見るぶんには良いドラマだったように思います。
 
福山さんの魅力はもちろんですが、藤原さん、菅田さんら若手俳優の魅力も存分に楽しめたドラマでしたし。
 
終わってしまうとなんだか寂しいもんです。
神代とさくらが結ばれない終わり方がそんな気持ちを助長するのかもしれませんが、結果いろいろと楽しめたドラマでした。

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