2017年04月07日
迷宮の十字路「同じ顔だな、あの時と」っていつ?新一が蘭に言ったセリフの意味は?
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2016年、劇場版アニメ名探偵コナンの作品の中で一番人気の高い作品は何なのかということで特設サイトによる人気投票が行われ、その結果見事1位に輝いたのは2003年に公開された「名探偵コナン 迷宮の十字路」でした。
この作品、劇場版では初めてコナンが新一の身体に戻り蘭と会う事の出来た作品となり、映画のキャッチコピーは「私たち、やっと逢えたんだね・・・」です。
もはや映画のテーマが謎解きとは関係なく、恋愛になっています。
キャッチコピーの通りこの作品は新一と蘭(平次と和葉も)の恋愛要素が強めの作品ですが、世間は劇場版に新一と蘭の恋模様を強く求めているのか一番人気の高い作品となっています。
かく言う私も舞台となる京都の景色が楽しめたり主題歌の「Time after time ~花舞う街で~」が好きなので劇場版では一番見ている作品です。
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今回はこの映画のキャッチコピーにもなっている“やっと逢えた”そのシーンで新一が言ったセリフに注目してみたいと思います。
そのセリフとは映画終盤、玉龍寺に続く林道で新一と蘭が再会し、久しぶりに蘭に会った新一が言ったこんな一言です。
「同じ顔だな、あの時と。」
エンディングまで映画を見ていれば“あぁ、あの時ね”で済むのですが、ながら見などをしていて重要なシーンの見落としがあると“どの時?”となる方もいるかもしれません。
そういった方に向けて、“あの時”がいつのことを言っているのか、どのようにエンディングに繋がっていくかなどをまとめてみました。
迷宮の十字路「同じ顔だな、あの時と」の“あの時”っていつ?キーワードは月明かり?
※以下ネタバレと独自の解釈も含みます。
まずは、新一が「同じ顔だな、あの時と。」と言った時のシチュエーションについてです。
– – –
玉龍寺に続く林道で犯人の弟子に遭遇し、木陰に身を隠す蘭。
突然背後から口を塞がれるも、お約束のパターンでそこにいたのは新一。
最初は誰だかわからなかった蘭も雲の切れ間から見えた月の明かりでようやく新一と認識して笑顔に。
「同じ顔だな、あの時と。」
– – –
つまり新一を見て笑顔に変わる瞬間の顔が“あの時”と同じだったと考えられます。
そして“あの時”のシーンは映画中盤、料亭で毛利小五郎が芸者遊びに精を出す中、コナンが部屋の窓から月を見て、平次に蘭との思い出話をするシーンに出てきます。
以下新一時代の回想シーン- – –
蘭との待ち合わせ場所に2時間の遅刻をして到着した新一。
暗がりの中、待っていた蘭は相手が誰だかわからずにいると、雲の切れ間から見えた月の明かりでようやく新一と認識。
新一の言い訳を遮り笑顔で「よかった、新一の身に何か起こったんじゃないかって心配してたんだ。」と伝える蘭。
– – –
とまぁこんな感じで、新一の身に何か起こったんじゃないかという不安が新一を見て笑顔に変わったシーンでした。
月の明かりで新一と認識するところも共通しています。
“あの時”とは月が出ている夜、新一が待ち合わせ場所に2時間遅刻してきた時のことでした。
迷宮の十字路「同じ顔だな、あの時と」の答えはエンディングに登場。
料亭での回想シーンの後、窓の外にいる蘭を見下ろしながらコナンが
“あいつは今も俺のこと待っているんだよな”
と心の中でつぶやくシーンがあります。
一方で蘭は和葉と平次がじゃれ合うところを見て、
「和葉ちゃんはうらやましい。だって、会いたい時に会えるんだもん。」
と新一と会えない寂しさを口にします。
このように「迷宮の十字路」では新一に会えない蘭の寂しさと、それでも待ち続ける切なさが所々に描かれています。
そしてエンディングは事件を解決した一行が東京行きの新幹線を待つホームのシーン。
新一と会えたことが現実なのかどうかを疑いはじめていた蘭が、ハンカチを見て新一との再会が現実の出来事だったと確信し、
“やっと逢えたね”
と心の中でつぶやきます。
この映画のハイライトとなる蘭の心のセリフであり、映画のキャッチコピーにもなった言葉です。
エンドロールを挟み機内のシーンへ。
人を待つのが苦手と話す園子に対し蘭が、
「私は人を待つのって嫌いじゃないよ。だって長く待てば待つほど会えた時にうれしいじゃない。」
と話すと、新一が待ち合わせ場所に2時間遅刻してきた時と「同じ顔だな、あの時と。」と言った時のふたつのシーンが繋がります。
何回も言いますがこの映画のキャッチコピーは「私たち、やっと逢えたんだね・・・」
待ち合わせの時も再会の時も長い時間待ち続けた蘭は新一を見てうれしさのあまり笑顔になります。
不安から安堵の表情に変わります。
この蘭の顔が同じ顔だったということですね。
名探偵コナンでは途中に新一時代の回想シーンを挟んで伏線を張っておき、エンディングで回収する手法をよく使いますが今回もそのパターンでした。
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