2016年04月21日
押切もえ「永遠とは違う一日」で山本周五郎賞候補にノミネート。小説を読んだ人の評価は?
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4月21日に新潮文芸振興会主催の第29回三島由紀夫賞、山本周五郎賞の候補作が発表され、モデルとして活躍する押切もえさんの初の連作短編集「永遠とは違う一日」(※小説2作目)が山本周五郎賞候補にノミネートされました。
「浅き夢見し」で小説家デビューしてから約2年半、作家としても大活躍の押切さんですが、小説を読んだ人の評価はいったいどのようなものなのでしょうか?
⇒押切もえさんは5月3日登場。GW芸能人に会える観覧無料イベント
永遠とは違う一日 押切 もえ (著)
出展:新潮社
小説を読んだ人の評価は?
★★☆☆☆
芸能界、テレビ業界を舞台に、アイドルグループに加わった少女、マネージャー、スタイリスト、そして、もちろんモデルら、様々な人間模様を描いている。作者は、よく本を読んでいる人だとは思うが、その所為か、どこかで見かけた言葉や言い回し、比喩が多く用いられ、しかし、その割に物語の中身が薄く、感動もない。自らの文章に酔って書いている感じがし、つまり自己陶酔の思いが払しょくしきれない。テレビ番組で絶賛されたというが、このメディアは活字に弱いうえ、人気のある出演者を貶せない宿命があるから信用しない方がいい。
出展:hontoネットストアレビュー
★★★☆☆
短編集6編
芸能界に生きるいろんな立場で,悩んで成長していく姿が前向きに書かれている.あちこちに登場人物が顔を出したりするのが繋がりを感じさせて,また違った角度から見ることになっていい.
出展:hontoネットストアレビュー
★★★★☆
2015年1月号から2016年1月号まで、小説新潮に掲載された作品を収録した連作短編集です。昨年1月号の「抱擁とハンカチーフ」しか把握していなかったのですが、どれも読み応えがあり、いつの間にか引き込まれました。それぞれの登場人物が別の作品に出てくるので、この人はそういう決断をしたんだな、とか、そういう背景があったんだな、と分かり、同じ世界で生きている彼女たちの息づかいも感じられるようでした。ひとつの世界観で紡がれた作品集だからでしょう、各短編のタイトルはすべて「AとB」のように並列され、それをまとめたのが作品タイトルです。永遠ではなくても、今はこれが最善。そう信じる彼女たちは胸を張り、しなやかに生きていくのだろうと思えました。
出展:hontoネットストアレビュー
平均星3つのレビューとなっており、酷評もなく、小説として素直に楽しめそうな1冊ですね。
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