2016年10月20日

スポーツ

柳裕也、母と亡き父との感動エピソード。家族へプロとしての恩返し。

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10月20日、2016年の「プロ野球ドラフト会議」が開催されました。
 
1巡目では大方の予想通り創価大学の田中正義投手に5チームが競合しましたが、田中正義投手に次ぎ2チームが競合した結果、1巡目で抽選となったのが明治大学の柳裕也投手です。
 
中日ドラゴンズと横浜DeNAベイスターズの抽選の結果、交渉権を獲得したのは中日ドラゴンズでしたが、今回ドラフトで大きな注目を集めた柳裕也投手。
 
そんな柳裕也投手に関する母と、亡き父との感動エピソードがありましたのでまとめたいと思います。

 
 関連記事 ⇒ 2016ドラフト1巡目指名5チーム競合“田中正義”の経歴やプロ野球同学年の選手について

 

 

柳裕也、亡き父との感動エピソード「どんなに辛くても泣かない」

 
※以下、柳裕也投手と母・薫さん、父・博美さんとの感動エピソードは“FRIDAY 注目6投手を支える「家族の物語」”の記事から柳裕也投手のコメントを引用しまとめてあります。
 

柳裕也投手は小学校3年生の時に地元の志比田スポーツ少年団に所属し野球をはじめました。
父・博美さんは野球の経験がなかった為、入門書片手に柳裕也投手に野球を教えていたそうです。
 

「よくキャッチボールをしたり、球場へ車で送迎してくれました。父は野球経験がなかったので技術的なアドバイスはありませんでしたが、『野球を通じて人への感謝の気持ちを学びなさい。チームメイトや指導してくれる人に礼を失しないように』と言われたことを覚えています」
出典:FRIDAY 注目6投手を支える「家族の物語」

 

ある日、試合で打たれた悔しさから泣いて落ち込んでいた柳裕也投手を父・博美さんはキャッチボールに誘い、
 
“父さんも悔しいことはいっぱいある。でも泣かないって決めている。泣いていたらお母さんが心配するだろ。男の子はどんなに辛くても泣いちゃだめだ”
 
と諭したそうです。
その時に、柳裕也投手はこれからは泣かないということを父に誓いました。
 
しかし、柳裕也投手は小学校6年生の時に突然、父・博美さんを交通事故で亡くします。
あまりのショックに母・薫さんは泣き続け、葬儀で喪主の挨拶が出来なかったそうです。
 
代わりに喪主の挨拶を務めたのが柳裕也投手でした。
小学校6年生ながら、父・博美さんへの感謝の気持ちとプロ野球選手になって家族を守るという誓いを泣かずに葬儀の場でしたそうです。

 
 

柳裕也、母との感動エピソード「グラブの刺繍」

 
 

柳裕也投手は小学校6年生の時から母・薫さんのもと女手一つで育ちます。
 
女手一つで柳裕也投手を中学、高校、大学へと進学させた母・薫さんの息子への想いは本当に強かったんだと思います。
 
柳裕也選手は地元の中学校に進学し、学校の野球部ではなくシニアリーグのチーム「都城リトルシニア」に所属。
 
その後、中学校を卒業すると地元宮崎を離れ、憧れの松坂大輔選手の母校でもある野球名門校、横浜高校へと進学します。

 
横浜高校時代には1年生の夏からベンチ入りするなど順調に結果を残していく訳ですが、女手一つで育ててくれ、横浜高校に送り出してくれた母への感謝の気持ちを柳裕也選手は忘れてはいませんでした。
柳裕也選手は横浜高校時代、自身のグローブに「母への恩返し」と刺繍を入れ、日々、育ててくれた母への感謝の気持ちを忘れないようにしていたそうです。
 

「母はツラそうな顔は見せませんが、苦労をかけていると思うんです。いつか必ず恩返しをする。そう決めていました」
出典:FRIDAY 注目6投手を支える「家族の物語」

柳裕也、母との感動エピソード「母親に神宮で活躍する姿を見せたい」

 
 
柳裕也投手は高校を卒業すると、プロ志望届は出さず明治大学進学を決意します。
 
当時、横浜高校の元部長・小倉清一郎さんは学費や寮費などお金の問題から、明治大学進学に反対し、特待生として授業料などが免除される日体大を勧めたそうですが、柳裕也選手は“六大学の舞台に立ちたい”母親に神宮で活躍する姿を見せたいという強い想いから明治大学に進学します。
 
そんな息子の明治大学での勇姿を見る為に、母・薫さんは旅費を貯めては柳裕也投手の登板試合を観戦する為、遠く離れた宮崎の地から東京に来ていたそうです。
 

「生活はラクではない。でも大丈夫です。息子が好きなことをやってくれているのが、親として嬉しい。プロのユニフォームを着てマウンドに立っている姿を見たら、泣いてしまうかも」
出典:FRIDAY 注目6投手を支える「家族の物語」

 

2016年10月20日、「プロ野球ドラフト会議」において中日ドラゴンズより1巡目指名を受けた柳裕也投手はこれからプロ野球の道に進むわけですが、父の葬儀でした“プロ野球選手になって家族を守る”という誓いを実現出来るところまできました。
これからプロの舞台で大活躍して“母への恩返し”も実現していって欲しいです。
 

最後にそんな柳裕也投手のプロフィールをどうぞ。

 
 

柳裕也のプロフィール

 
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名前:柳 裕也(やなぎ ゆうや)
生年月日:1994年4月22日
出身:宮崎県都城市
身長:180cm
体重:80kg
出身校:小松原中学→横浜高校→明治大学
ポジション:投手
投球/打席:右投/右打
自己最速球:150km/h
尊敬する人:渡辺元智、小倉清一郎、シニアの監督
 
 

柳裕也の経歴:
小学校6年生の時に、地元の志比田スポーツ少年団で全国優勝。
中学3年生の時に、シニアリーグの日本代表に選出。少年野球全米選手権大会では「サイ・ヤング賞」を受賞。
高校時代は、強豪横浜高校において1年生の夏からベンチ入り、2年生の夏にはエースナンバー1を背負い活躍。春夏合わせて3度の甲子園出場を果たす。
大学時代は、明治大学において川上憲伸さん以来19年ぶりとなる投手での主将就任、第40回日米大学野球選手権に大会において、侍ジャパン大学代表として2大会連続18度目の優勝に貢献。

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